植物は、無機物から有機物を生産する能力を持っています。例えば、光合成によって大気中の二酸化炭素 を吸収して糖を生合成するとともに酸素を放出しています。また、窒素同化作用により、土壌中の硝酸イオ ンやアンモニウムといった無機態窒素を用いてアミノ酸・タンパク質・核酸などを生合成しています。植物 機能工学研究室では、人類を含む全ての動物の存在基盤である植物の物質生産能力の制御メカニズムを分子 レベルで解明することに取り組んでいます。また、物質生産能力の制御に関わる遺伝子の機能解析により、 生産性の高い作物の創出することを目指しています。植物が示す多彩な生命現象に強い関心を持ち、研究意 欲の高い学生を歓迎します。
植物機能工学研究室 教授 柳澤 修一
お知らせ
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2025.9.22-9.23
国際シンポジウムにて発表
ポスドクの楊さんが米国ミネソタ大学で行われた「2nd North America-Japan Enzyme Technology Symposium」(9.22)にてポスター発表を行いポスター賞を受賞しました。おめでとうございます!楊さんは翌日の「BTI-U Tokyo Symposium」(9.23)においてもポスター発表を行いました。
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2025.9.5-9.7
第42回植物バイオテクノロジー学会にて発表
神戸大学六甲台第2キャンパスで行われた「第42回植物バイオテ クノロジー学会」に て、 M1の田中君が口頭発表、M1の手島君と劉君がポスター発表を行いました。
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2025.7.16
Nature Plantsにて研究成果を公表
研究成果がNature Plantsにて公表されました。本研究では、植物の地上部と根の器官間 コミュニケーションに関わるシグナル伝達経路を解明するために、遺伝子共発現ネット ワークの器官横断的解析という新たな手法を開発し、その手法を用い て、シロイヌナズナにおいて葉が窒素栄養欠乏状態にあることを根に伝達し、根における 遺伝子発現を制御する移動性転写因子TGA7を同定することをに成功しました。本研究 で開発された手法は全ての多細胞生物で実施可能であることから、多細胞生物における 様々な器官間コミュニケーションの解析に貢献することが期待されます。本研究は Nature Plants誌のNews & Viewsでも取り上げられています。
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2025.6.18
ICAR2025にて発表
M2の杉村さんが、ベルギー・ヘントで行われた国際学会 「International Conference on Arabidopsis Research 2025」において研究発表を行いました。
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2025.5.7
大学院入試説明会・オープンラボ
本専攻の大 学院入試説明会及びオープンラボが5/10 (土)と6/14 (土)に行われます。植物機能工学研究室でも研究室の見学を歓迎します。希望の方は、当日ガイダンスの後に当研究室に見学に来て下さい。また、事前に「問 い合わせ先」 まで連絡いただければ、それ以外の日程での個別の見学も歓迎します。
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2025.4.25
Plant & Cell Physiologyにて研究成果を公表
M2の杉村さんが行った研究の成果がPlant & Cell Physiologyにて公表されました。本研究 では、植物のカリウム欠乏応答に関わる新規制御因子の同定するために、低カリウム条件 で育成し100のシ ロイヌナズナ野生系統を用いた大規模なフェノーム解析を行い、得られたフェノームデー タを用いて行ったGWASからカリウム欠乏応答に関わる新規制御因子を複数同定するこ とに成功しました。今後、同定された新規制御因子の機能解析を進めることで、カリウム 欠乏応答の分子機構の解明に大きく寄与することが期待されます。
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2025.4.23
Nature Plantsにて研究成果を公表
京都大学・大阪大学の研究グループとの共同研究の成果がNature Plantsにて公表されました。本研 究では、植物特異的な転写因子の1つであるDof転写因子のタンパク質結晶構造を 決定し、Dofドメインの詳細な DNA結合様式を解明しました。さらに、植物が日長を感知して栄養成長から生殖成長へ と転換する分子機構で重要な役割を担うDof転写因子のCDF1が、標的遺伝子の プロ モーター上で複数の結合配列が近接し縦列に反復した領域(タンデムリピート)に対して 効率よく集積することで、標的遺伝子の転写を抑制する分子機構を明らかにしまし た。また、本研究成果は農 学部のHPでも紹介されています。
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2025.4.1
メンバーと研究業績を更新
メンバーと業績を更新しました。4月から新たに修士課程1名、4年生2名が加わ りました。
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2025.3.14-16
第66回日本植物生理学会年会にて発表
金沢大学角間キャンパスで行われた「第 66回日本植物生理学会」にて臼田君 (M2)、杉村さん (M1)、林君 (M1)、江さん (M1)が研究発表を行いました。
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2025.3.10M1の杉村さんが、植物生理学会の 「International Conference on Arabidopsis Research 2025」 派遣事業に採択されました。ICAR2025は6月にベルギーで行われます。
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2025.1卒論配属や大学院進学のための研究室見学は随時受け付け ています。興味のある方は、お気軽に「問 い合わせ先」までご連絡ください。




